4日目2007/10/07

病院へ行くと、昨日とは打って変わって、酸素を吸入し、管を着けられているあーちゃんが目に入る。

目があったものの、あまりの姿に涙ぐんでしまう。

「看護婦さんに謝っておいて。」

ろれつの回らない言葉であーちゃんが言う。

どうやら、夜から朝にかけて汚してしまったらしいのだが、それを謝ってほしいらしい。

看護士さんが来て、状況を説明してくれたところ、痛み止めが効き過ぎて今朝は意思疎通ができないような状態だったとのこと。熱も40℃出たそうだ。

状態が悪いので、大部屋からナースステーションに近い4人部屋に移る。

先生から説明されたところ、芽球自体の割合は10%だが、異常な単球の割合が30%。
この単球というものが、他の組織に浸潤しやすいそうで、両肺にびまん性浸潤影が見られるという。

また今朝から発熱で最高40℃、意識障害、血圧低下、酸素低下が見られ、原因として、敗血症/白血病が考えられ、意識障害に関しては痛み止めに使用したモルヒネの影響もしくは敗血症・白血病が頭へ浸潤した可能性も考えられるという。
場合によっては、急変の可能性も100%否定できないとのことだった。

あまりの急な展開に、兄弟宛にあーちゃんの横でメールを打っていた。

あーちゃんは、一度目を開いて、何か起き上がろうとしたが、そのまま横になって私とは反対方向に寝返りを打つ。

看護士さんが、念のためと言って、起き上がろうとしたり管を抜いたらわかるように、あーちゃんが動いたらナースコールが起きるようにしてくれた。

お隣では、一家でお見舞いに来ているらしく、お孫さんの運動会の話題で盛り上がっている。

先生が一度様子を見に来てくれたが、呼びかけてもそのままだ。
「寝ちゃったみたいですね。」

看護士さんが様子を見に来てくれる。
また呼びかけても反応がない...

それからは目まぐるしく展開し、17時18分、すべては終りました。

移植を目前に控え、あまりの急な展開にまだ信じられない思いですが、できるかぎりのことをしてくださった病院の先生方、スタッフの方々に感謝します。

3日目2007/10/06

病室へ入るとあーちゃんは静かに寝ていた。
昨日置いておいたプリンを食べたらしく、空き容器が置いてあるのだが、ゴミとシーツに当て布がしてある状況から、吐き戻してしまったようだ。

熱は朝9時の時点で37.5℃。
今まで熱がぜんぜん出ていなかったのに、とうとう上がってきたようだ。

私の気配に目が覚めたらしく、時間を聞かれた。
寝ているために時間の感覚がないらしく、聞いた時間が納得できないようなことを言う。

痛み止めのせいか、言っていることが要領を得ないので、看護士の方に状況を伺う。(今日は先生にお会いできなかったのだ。)

あーちゃんの痛みの原因は昨日のマルクの結果が出ないとはっきりしないらしいが、もしMDSの方から来ているものであれば、抗がん剤の使用もあり得るらしい。
帯状疱疹に感染した様子はあるが、今回の痛みはそれとは別だと言う。

当面は痛みのコントロールが第一で、24時間痛み止めを点滴し、必要に応じて強めの痛み止めも使用するとのこと。

今後の移植等も含めて確認したいので、マルクの結果が出て、はっきりしたことがわかったら知らせてもらうようにする。

15時に熱を測ると、38.5℃で高くなってきている。

頭を冷やすため、氷をもらってきて、冷やしたタオルを額に乗せると一瞬気持ちよさそうな表情を見せる。
その表情だけが今は救いだ。

2日目2007/10/05

昨日はバタバタしていて入院の荷物も全部揃っていないような状態だったので、面会時間が始まると、足りないものを持っていった。

痛み止めのせいで、静かに寝ている。食事はぜんぜん手をつけていない。

目を覚ますと、昨日の夜も痛みがあり、体中痛みがぐるぐる回っている感じだったそうだ。
熱は不思議なくらい平熱で36℃台。
午前中にレントゲンをとり、午後はマルクだという。

看護士さんが来て、食事ができるかどうか聞かれ、ちょっとだけ手をつけるが、結局下げるように言われる。
後でプリンかなんか買ってきてと言われて持っていくが、アイスのクーリッシュを少し飲んだだけ。

耳が聞こえにくくなっていて、しきりに聞き返される。
急に入院したために大部屋で、すごく静か。
こちらは大きな声を出せず、補聴器は疲れるからと抜いているので、余計聞こえないのだ。

痛みと聞き取れないせいでイライラしている。

入院2007/10/04

朝6時半過ぎにあーちゃんから電話がかかってきた。

痛みがどうにもならないので、病院へ行くから、W先生に連絡してほしいとのこと。
  痛みで、夜もほとんど寝られず、湿布をしたが効かないという。

打ち身とかの痛みではないらしいので、弟と一緒にすぐ救急病院へ行ってもらう。

救急病院へ着くと、レントゲンを取ったが、その間もあーちゃんは痛みを訴える。
看護士さんが、今は満床で救急を止めており、今は外科の先生しかいないから、かかりつけの病院に行ったほうがよいと言われた。

結局、救急病院から救急車を呼び、E病院まで搬送。
朝のラッシュの時間帯で、救急車でも50分近くかかった。

E病院へ連絡を入れておいたので、W先生から指示が出ている。

心電図、レントゲン、CTを取る。心臓には異常は見られないとのこと。
まだはっきりした原因は不明だが、間質炎の疑いがあるそうだ。
はっきりした原因がわからないため、対症療法しかないという。

あーちゃんは痛みがひどいので、しきりに痛み止めをしてほしいと訴える。
痛みで仰向けになれず、うつ伏せに背を丸めている。

痛み止めが効いてきて、落ち着いたと思ったら、ほとんどお昼だ。

入院になり、一般病棟だが、とりあえず病室に移る。
この間に、痛みが左脇からお腹の上あたりにも広がってきたらしい。

痛みがひどくなってきては、痛み止めを追加され、仰向けになると、薬が効いてきたなと思うような状態が続く。

痛み2007/10/03

あーちゃんの熱は36℃台で落ち着いている。

今日は夕方にお風呂に入った後らしく、さっぱりしている。
ちょっと左側の脇からわき腹にかけて痛いというので、さする。

特に皮膚上には何も見られないのだが、昨日、気がつかずに打ち身を作ったのか、筋を伸ばしたのかと思う。

このブログで記述している内容は、あーちゃんの症状・状態によるものです。
患者さんや担当医師によっては、異なる場合があると思われますので、
ご注意ください。