入院まで(10)2007/03/09

まさか、明日出直さなきゃダメ?

待っていると、若手のM先生が状況を伺いますという感じで、診察室に通された。

聞かれるままに、右胸の腫れが広がっていること、熱があったことをあーちゃんが説明する。
話を聞くと、「じゃあ、明日10時に予約をとりますね」とM先生に言われた。
(でもHクリニックでは抗生剤投与が必要と言われているのに!)

ここで、「いつぐらいから起こりました?」と聞かれなければ、そのまま終わっていたに違いない。

「血液内科の経緯と一緒になっていますが」と言って、また経過表(自分の控え分)を見せる。
「昨日Hクリニックに行って、入院して抗生剤の連続投与をしたほうがいいと言われています。」

M先生の対応が変わった。

「先生を呼んでみるけど、待てますか?」
(もちろん待ちますー)

外来日でもないのに来てくれたT先生は、「にっこり」笑顔が安心感を与える先生だった。
実際、あーちゃんとの病院通いで、一番神様のように見えたのは、この時のT先生である。

すぐに検査の予約を入れ、ベッドの空きを探してくれた。

明日の入院が決まる
あー、よかったー
M先生とT先生、本当に感謝!

はじめての入院生活 ― 概要2007/03/10

2007年3月10日~2007年4月9日の約1ヵ月間、D病院で入院生活を送りました。

大部屋2007/03/11

初入院の部屋はナースステーションに近い8人部屋。
太めの私ではベッドの脇に入ると、お隣のカーテンに接触してしまう。すみません。

周りは外科の患者さんのようだ。
あーちゃん曰く、「大部屋に入れるのは珍しいのよ。なかなか空いていないんだから。」

そうだね。とにかく入院できて、プロに(面倒を)みてもらえるのは安心だよ。

その後、T先生から治療の説明を受ける。

今日明日は抗生剤の点滴をして、来週血小板を輸血後、右胸を切開して膿みを出してしまうそうだ。
入院は2週間程度になる見込み。

写真2007/03/12

夕食の時間に合わせて面会に行くが、どうも食が細い。
口がまずいといって、おかゆにちょこっとしか手をつけないのだ。

これじゃ体力つかないよー

気が紛れればと思って、弟に孫の写真を送るようメールする。

C病院の検査結果2007/03/13

あーちゃんが具合悪くなった関係で聞きそびれた2月の骨髄検査の結果をC病院まで聞きに行く。
あーちゃんは、「今さらいいよ」というが、聞かなかったことで何かあったら嫌だもの。
K先生には、14時過ぎにいらっしゃいと言われていたので、14時くらいに行く。

K先生から、
・骨髄中の芽球は10%
・染色体に異常あり
・予後はおおよそ1~2年
という話を伺った。

治療方法としては
・支持療法
・抗ガン剤
・骨髄移植
があるが、年齢的に抗ガン剤治療や骨髄移植をすると、治療しないときよりも命を縮めることがあるそうだ。

帰り際、「こちらの病院にも移植チームがあるし、D病院から転院した人もいるから、もし移植をするようなことがあれば、いらっしゃい」と言われた。
C病院から検査データをもらって、その足でD病院へ向かう。

あーちゃんは午前中に切開を終わっていた。
顔色が悪く、薬のせいなのか、ちょっとぼーっとしている。

この日、血液内科の担当のN先生に初めてお会いする。

C病院からの検査データをお渡しすると、染色体に異常があることに眉を曇らせていた。

胸を切開して膿を採取したのだが、思ったより少なかったらしい。

通常は、膿を出せば経過はよくなるはずだが、今後炎症値(CRP)が下がらなければ、全身を検査して感染症の原因を探すということだった。

今後の治療について、家族に伝えたほうがよいか、本人に伝えた方が良いか確認されたので、
「今まで何でも自分で決めてきた人だし、どの治療方法を選んでも本人の気力がないと乗り越えられないと思うので、それぞれの治療方法の長所短所を説明した上で、本人に選択させてください。
ただし、病気で気が弱っているかもしれませんので、説明するときは同席させてください。」とお願いした。

でも、まずは熱の原因となっている感染症の治療が先だ

あーちゃん、できれば苦しい思いはさせたくないよ

このブログで記述している内容は、あーちゃんの症状・状態によるものです。
患者さんや担当医師によっては、異なる場合があると思われますので、
ご注意ください。