書類の準備 ― 2007/05/01
「移植するなら、転院しようかと思うんだけど、どう思う?」
あらかじめ周囲にも考えを聞いてみる。
「母ちゃんが楽になるんなら、いいんじゃない」
「いい所あるの?また検査とかやり直しになるんでしょ」
「今、転院できる状態なのかなぁ」
皆それぞれである。
事務だが病院に勤めている従姉妹にも聞いてみる。
「D病院が、やりますって言ってくれるんなら、無理に転院しなくてもいいかもしれないよ。」
あーちゃんにも念のため言ってみる。
「他の病院にも、話を聞いてみようと思うんだけど、もしいい病院あったら変えてみる?」
「うーん...。任せるよ」(イマイチ消極的)
「もしD病院でやるんなら、E先生ご指名ね。」
(E先生は、「今の病院の血液内科で一番偉い」=「一番上手い」と思っているらしい。
でも漫画「ブラックジャックによろしく」にもあるけど、肩書きが良いからって腕が良いかは、病院業界でないとわかんないよな。)
「とりあえず、移植やるならいらっしゃいと言われているからC病院と、
N先生が言ってたRセンター、
あとミニ移植と臍帯血移植の件数が多いE病院に話を聞いてくるよ」
C病院は病院の様子はだいたいわかっているが、Rセンター、E病院はホームページの情報のみで全くわからない。
行ってみるしかないのである。
ちょっと心配なのは、C病院は前に感染症では入院できないと、他に回されたことがあるので、
移植がうまくいっても、その後に何かあった場合、継続的に診てもらえるのかどうかだ。
また具合の悪くなったときに転院させられるようでは、あーちゃんのためにならないのである。
(K先生に明日電話入れなきゃ、今日は外来日だから電話つないでくれないからな。
今度の5/7にE先生にセカンド・オピニオンの件を言って、紹介状をもらってこよう。)
と思っていたら、保険の診断書の件でN先生から確認の電話が入った。
診断書の件で話をした後、「移植を希望されたそうですね」。
移植の件を聞いたらしい。
叔父にドナー検査を頼みに行ったことを告げ、他の兄弟(といっても全員ではないが)には、これからというと、
「早いほうがいいですよ。」と言われる。時間がないということか。
セカンド・オピニオンに行きたいこと、
今のところ、C病院、Rセンター、E病院を予定していて、休み明けの外来日にE先生にお話しすることを言ったところ、
「じゃあ、今度の外来日までに書類を用意しておきます」
と引き受けてくれた。
ありがとうございます。N先生
あらかじめ周囲にも考えを聞いてみる。
「母ちゃんが楽になるんなら、いいんじゃない」
「いい所あるの?また検査とかやり直しになるんでしょ」
「今、転院できる状態なのかなぁ」
皆それぞれである。
事務だが病院に勤めている従姉妹にも聞いてみる。
「D病院が、やりますって言ってくれるんなら、無理に転院しなくてもいいかもしれないよ。」
あーちゃんにも念のため言ってみる。
「他の病院にも、話を聞いてみようと思うんだけど、もしいい病院あったら変えてみる?」
「うーん...。任せるよ」(イマイチ消極的)
「もしD病院でやるんなら、E先生ご指名ね。」
(E先生は、「今の病院の血液内科で一番偉い」=「一番上手い」と思っているらしい。
でも漫画「ブラックジャックによろしく」にもあるけど、肩書きが良いからって腕が良いかは、病院業界でないとわかんないよな。)
「とりあえず、移植やるならいらっしゃいと言われているからC病院と、
N先生が言ってたRセンター、
あとミニ移植と臍帯血移植の件数が多いE病院に話を聞いてくるよ」
C病院は病院の様子はだいたいわかっているが、Rセンター、E病院はホームページの情報のみで全くわからない。
行ってみるしかないのである。
ちょっと心配なのは、C病院は前に感染症では入院できないと、他に回されたことがあるので、
移植がうまくいっても、その後に何かあった場合、継続的に診てもらえるのかどうかだ。
また具合の悪くなったときに転院させられるようでは、あーちゃんのためにならないのである。
(K先生に明日電話入れなきゃ、今日は外来日だから電話つないでくれないからな。
今度の5/7にE先生にセカンド・オピニオンの件を言って、紹介状をもらってこよう。)
と思っていたら、保険の診断書の件でN先生から確認の電話が入った。
診断書の件で話をした後、「移植を希望されたそうですね」。
移植の件を聞いたらしい。
叔父にドナー検査を頼みに行ったことを告げ、他の兄弟(といっても全員ではないが)には、これからというと、
「早いほうがいいですよ。」と言われる。時間がないということか。
セカンド・オピニオンに行きたいこと、
今のところ、C病院、Rセンター、E病院を予定していて、休み明けの外来日にE先生にお話しすることを言ったところ、
「じゃあ、今度の外来日までに書類を用意しておきます」
と引き受けてくれた。
ありがとうございます。N先生
社交辞令 ― 2007/05/02
朝、C病院へ電話をし、K先生につないでもらう。
「はい。」(K先生)
「おはようございます。○○ですが、今お時間よろしいでしょうか?」(ねこの手)
「○○さん?」(最後に会ったの3月だから覚えていないかな?)
「患者番号申し上げましょうか?」
「今、カルテ手元にないから...」
「2月の終わりにB病院から紹介されて、受診したのですが」
「B病院、あぁ」(思い出されたかな?)
「その節はお世話になりました。
実は、母が移植を受けたいと言い出しまして、
今の病院だと高齢者の移植件数が少ないようなので、
もしC病院でお願いできたらと思いまして、先生にご相談に上がりたいのですが...」
「件数が少ない?そんな理由で転院するの?
迷惑なんだよ。△△先生(E先生の隣の診察室の先生の名前)とは同志なんだ。」
「はぁ?」(なんでこんなに怒られるんだ?失礼なこと言ったかな?病院の先生の同志って???)
「勝手に診ることはできないんだよ?」
「それはもちろんわかっています。」
「転院させてくれんのかなぁ。今どういう状態ですか?」
「4月9日に退院しまして、2週間に一回外来で通院してます。」
「資料とかちゃんとくれるのかなぁ...ブツブツ。
とりあえず、セカンド・オピニオンということで紹介状をもらって、予約を取ってください。
早くて5/11ですね。」
「わかりました。お忙しいところ、どうもありがとうございました。」
ネット上の闘病記録などで、転院元の先生とのトラブルなどは読んだことはあるが、
まさか転院希望先の先生から怒られるとは想像もしていなかったので、頭がショック状態である。
「移植件数が少ない」のが「そんな理由」?
あーちゃんはただでさえ高齢なんだから、病院の移植件数が少ないだけで不安なのはおかしいのか?
移植中にあーちゃんの状態が悪くなったときに、経験があるほうが適切に対処してくれるだろうと思うのは間違いなのか?
最低限、減らせるリスクはできるだけ減らしてあげたいという気持ちはいけないのか?
迷惑なら、最初から「移植するならいらっしゃい」と安易に言わなきゃいいじゃないか。
かかっているのは、「命」である。
望みがあるなら、何にでもすがりたいのである。
この時のことは、今でもあーちゃんには言っていない。
でも「C病院」の「C」も言わなくなったので、薄々は何かあったと勘付いているだろう。
あまりに心証が良くなかったのと良い結果は期待できそうもないと判断し、C病院は一番後回しにする。
先にRセンターとE病院に行ってみることにする。
「はい。」(K先生)
「おはようございます。○○ですが、今お時間よろしいでしょうか?」(ねこの手)
「○○さん?」(最後に会ったの3月だから覚えていないかな?)
「患者番号申し上げましょうか?」
「今、カルテ手元にないから...」
「2月の終わりにB病院から紹介されて、受診したのですが」
「B病院、あぁ」(思い出されたかな?)
「その節はお世話になりました。
実は、母が移植を受けたいと言い出しまして、
今の病院だと高齢者の移植件数が少ないようなので、
もしC病院でお願いできたらと思いまして、先生にご相談に上がりたいのですが...」
「件数が少ない?そんな理由で転院するの?
迷惑なんだよ。△△先生(E先生の隣の診察室の先生の名前)とは同志なんだ。」
「はぁ?」(なんでこんなに怒られるんだ?失礼なこと言ったかな?病院の先生の同志って???)
「勝手に診ることはできないんだよ?」
「それはもちろんわかっています。」
「転院させてくれんのかなぁ。今どういう状態ですか?」
「4月9日に退院しまして、2週間に一回外来で通院してます。」
「資料とかちゃんとくれるのかなぁ...ブツブツ。
とりあえず、セカンド・オピニオンということで紹介状をもらって、予約を取ってください。
早くて5/11ですね。」
「わかりました。お忙しいところ、どうもありがとうございました。」
ネット上の闘病記録などで、転院元の先生とのトラブルなどは読んだことはあるが、
まさか転院希望先の先生から怒られるとは想像もしていなかったので、頭がショック状態である。
「移植件数が少ない」のが「そんな理由」?
あーちゃんはただでさえ高齢なんだから、病院の移植件数が少ないだけで不安なのはおかしいのか?
移植中にあーちゃんの状態が悪くなったときに、経験があるほうが適切に対処してくれるだろうと思うのは間違いなのか?
最低限、減らせるリスクはできるだけ減らしてあげたいという気持ちはいけないのか?
迷惑なら、最初から「移植するならいらっしゃい」と安易に言わなきゃいいじゃないか。
かかっているのは、「命」である。
望みがあるなら、何にでもすがりたいのである。
この時のことは、今でもあーちゃんには言っていない。
でも「C病院」の「C」も言わなくなったので、薄々は何かあったと勘付いているだろう。
あまりに心証が良くなかったのと良い結果は期待できそうもないと判断し、C病院は一番後回しにする。
先にRセンターとE病院に行ってみることにする。
外来(3日目) ― 2007/05/07
WBC: 5.5 Hb: 7.1 PLT: 8.2 CRP: 3.02
今日は3回目の外来である。
ドナー検査のことを今日はE先生に言わなくては、と意気込んでいた。
ゴールデンウィーク中に叔父叔母の都合を聞き、検査は5/10過ぎならいつでもよいと言ってもらったのだ。
しかし、巷はゴールデンウィーク明け。
どこでもそうだろうが、連休明けで人がすごかった。
病院内も同様で、「えー、今日は予約キャンセルするわ」と受付に言っていく人が何人かいたくらいである。
あーちゃんは輸血の必要があるから、キャンセルはできないのだ。
待っている間、年配の患者さんのおしゃべりについ耳がダンボになる。
「E先生のマルクは痛くないのよ」と言っている。
ちょっとE先生を見直した。
お昼過ぎになって、輸血の用意が先にできてしまった。
看護士さんがE先生に確認してくれ、輸血を先にすることになる。
「じゃあ、私は診察室の前で待ってるね。」
と言って更に待つ。
待っても呼ばれないので、念のためにあーちゃんの様子を見に行くと、E先生はこっちに来たと言う。
「えっそうなの?先生なんだって?」
「うん、変わったことはないか聞いた。」
「ドナー検査のことは?」
「決まったら、言ってくださいって」
受付に行って、E先生に連絡がとれないか確認してもらう。
セカンド・オピニオンのことも言わなきゃいけないし。
E先生が診察室にきて、名前が呼ばれた。
ドナー検査のことと、他の病院へセカンド・オピニオンを聞きに行きたいことをいう。
検査の日程は、病院内で調整し、連絡してくれることになった。
また、ミニ移植をする場合の抗ガン剤や放射線の程度を聞いてみる。
量を減らすとはいえ、髪がぬける程度の副作用はあるとのことだった。
また、もしD病院で移植する場合、担当の先生はどなたになるのか聞いてみる。
「血液内科全体でやりますよ」
まだ決めてないからなのか、はっきりした返事はもらえない。
「母はやるなら、E先生にやってもらいたいなんて言ってましたけど。」
と言ってみると、ふふっと笑ってから、
「Nとかも移植やりますよ。」
と言った。
あーちゃんが針刺すのがヘタだと言っていたことは言えなかった。ちょっと複雑。
今日は3回目の外来である。
ドナー検査のことを今日はE先生に言わなくては、と意気込んでいた。
ゴールデンウィーク中に叔父叔母の都合を聞き、検査は5/10過ぎならいつでもよいと言ってもらったのだ。
しかし、巷はゴールデンウィーク明け。
どこでもそうだろうが、連休明けで人がすごかった。
病院内も同様で、「えー、今日は予約キャンセルするわ」と受付に言っていく人が何人かいたくらいである。
あーちゃんは輸血の必要があるから、キャンセルはできないのだ。
待っている間、年配の患者さんのおしゃべりについ耳がダンボになる。
「E先生のマルクは痛くないのよ」と言っている。
ちょっとE先生を見直した。
お昼過ぎになって、輸血の用意が先にできてしまった。
看護士さんがE先生に確認してくれ、輸血を先にすることになる。
「じゃあ、私は診察室の前で待ってるね。」
と言って更に待つ。
待っても呼ばれないので、念のためにあーちゃんの様子を見に行くと、E先生はこっちに来たと言う。
「えっそうなの?先生なんだって?」
「うん、変わったことはないか聞いた。」
「ドナー検査のことは?」
「決まったら、言ってくださいって」
受付に行って、E先生に連絡がとれないか確認してもらう。
セカンド・オピニオンのことも言わなきゃいけないし。
E先生が診察室にきて、名前が呼ばれた。
ドナー検査のことと、他の病院へセカンド・オピニオンを聞きに行きたいことをいう。
検査の日程は、病院内で調整し、連絡してくれることになった。
また、ミニ移植をする場合の抗ガン剤や放射線の程度を聞いてみる。
量を減らすとはいえ、髪がぬける程度の副作用はあるとのことだった。
また、もしD病院で移植する場合、担当の先生はどなたになるのか聞いてみる。
「血液内科全体でやりますよ」
まだ決めてないからなのか、はっきりした返事はもらえない。
「母はやるなら、E先生にやってもらいたいなんて言ってましたけど。」
と言ってみると、ふふっと笑ってから、
「Nとかも移植やりますよ。」
と言った。
あーちゃんが針刺すのがヘタだと言っていたことは言えなかった。ちょっと複雑。
N先生からの電話 ― 2007/05/09
夕方、実家で食事の用意をしていると、N先生から電話が入った。
HLA検査はN先生が担当することになったらしい。
5/11の10時に7階の病棟へ行くことになった。
HLA検査はN先生が担当することになったらしい。
5/11の10時に7階の病棟へ行くことになった。
HLA検査 ― 2007/05/11
今日は10時に病院の入口で待ち合わせ。
折悪しく千代田線が朝からストップしてしまい、やっと動き出したばかりなので駅は人でいっぱいになっている。
叔母は既に来て待っていた。
声をかけ、紹介状を先に受け取ってくる。
N先生が連休明けに用意してくださると言っていた紹介状は、連休中、カルテが外来用にいつもの場所から移されてしまったので、用意できなかったのだ。
あーちゃん、叔父とそろったので、7階の病棟へ向かう。
本日のHLA検査はあーちゃんと一番下の叔父、2番目の妹にあたる叔母の3人である。
7階のナース・ステーションで声を掛ける。
朝の10時なので、看護士さん達は忙しそうだ。
N先生がいらっしゃる。
「じゃあ、どこでやりましょうか?」と言って、横の部屋を覗いていたが、やおら廊下のテーブルを動かし始めた。
(先生、もしや、廊下で?)
お世辞にもD病院は新しい建物とは言えず、ちょっと暗めの廊下、しかも看護士さんたちが忙しそうに行き来していて、大人4人が立っているだけで邪魔になりそうなくらいなのである。
(採血だけだって聞いたけど、廊下でやらなくても)
というのが顔に出ていたのか、わからないが、ある看護士さんが慌てて、「ナース・ステーションでどうぞ」と声を掛けてくれた。
今までも多少感じていたことだが、N先生は周りに遠慮がちな所が見えるのだ。
アメリカに留学されていたそうだが、D病院にはまだ入って間がないのかもしれない。
決して悪い先生ではなく、非常に良くしてもらって感謝しているのだが、病院で自在に動けていない点が心配である。
直前まであーちゃんは、「針1回じゃ終わらないかもよ」と言っていたので、
「じゃあ、採血を2番目か3番目にしといて、様子見てみれば?」
と言っていたのだが、結局あーちゃんは自分から最初に座った。
(もちろん上記の会話はN先生が来る前にしております)
あーちゃんの腕から採血し(1回でちゃんと採りました!)、容器に移すと、8cm×6cmくらいで丸が6つ書かれてる用紙に、ケーキ用の小さい絞り袋で名前を書く要領で、丸の中にあーちゃんから採った血液を絞り出し始めた。
6つの円に血を絞り出すと、「次の人」になり、叔父、叔母が順次採血される。
先生は、あーちゃんは兄弟が多いはずなのに、2人だけだったので、意外そうだ。
「他の兄弟は、(あーちゃん)本人がやめてほしいと言ったので2人だけです」と説明した。
今回、あーちゃんの強い希望で病気がちの兄弟のHLA検査は行いませんでした。 ただ、N先生に病気のことを話すと、実際に診なければわからないが、大丈夫な場合もあるそうなので、主治医の先生に相談したほうがよいと思われます。
HLA検査の結果は、通常2週間かかると言われているとのことだった。
今度の外来は5/21で、そのときまでに結果が出ているかは、微妙だそうだ。
念のため、早くわかったら教えてくださるように頼んでおく。
また、来週にRセンターとE病院にセカンド・オピニオンに行くこともお知らせする。
本当はHLA検査の結果が出てから行った方がよいと、N先生にもE先生にも言われていたが、先に話だけでも聞きに行ってみることにしていた。
「先生、もし検査で結果が合わなかったら、臍帯血があるんですよね?」
とN先生に聞いてみる。
臍帯血は未熟な血液なので拒絶される場合があり、できれば兄弟間での移植が望ましいとのことだった。
検査が終わったのが、約1時間後。
アンをこの後獣医さんへ連れて行かねばならないので、あーちゃん達とは別れ、急いで家に帰る。
病院通いは人も猫も大変なのだ。
折悪しく千代田線が朝からストップしてしまい、やっと動き出したばかりなので駅は人でいっぱいになっている。
叔母は既に来て待っていた。
声をかけ、紹介状を先に受け取ってくる。
N先生が連休明けに用意してくださると言っていた紹介状は、連休中、カルテが外来用にいつもの場所から移されてしまったので、用意できなかったのだ。
あーちゃん、叔父とそろったので、7階の病棟へ向かう。
本日のHLA検査はあーちゃんと一番下の叔父、2番目の妹にあたる叔母の3人である。
7階のナース・ステーションで声を掛ける。
朝の10時なので、看護士さん達は忙しそうだ。
N先生がいらっしゃる。
「じゃあ、どこでやりましょうか?」と言って、横の部屋を覗いていたが、やおら廊下のテーブルを動かし始めた。
(先生、もしや、廊下で?)
お世辞にもD病院は新しい建物とは言えず、ちょっと暗めの廊下、しかも看護士さんたちが忙しそうに行き来していて、大人4人が立っているだけで邪魔になりそうなくらいなのである。
(採血だけだって聞いたけど、廊下でやらなくても)
というのが顔に出ていたのか、わからないが、ある看護士さんが慌てて、「ナース・ステーションでどうぞ」と声を掛けてくれた。
今までも多少感じていたことだが、N先生は周りに遠慮がちな所が見えるのだ。
アメリカに留学されていたそうだが、D病院にはまだ入って間がないのかもしれない。
決して悪い先生ではなく、非常に良くしてもらって感謝しているのだが、病院で自在に動けていない点が心配である。
直前まであーちゃんは、「針1回じゃ終わらないかもよ」と言っていたので、
「じゃあ、採血を2番目か3番目にしといて、様子見てみれば?」
と言っていたのだが、結局あーちゃんは自分から最初に座った。
(もちろん上記の会話はN先生が来る前にしております)
あーちゃんの腕から採血し(1回でちゃんと採りました!)、容器に移すと、8cm×6cmくらいで丸が6つ書かれてる用紙に、ケーキ用の小さい絞り袋で名前を書く要領で、丸の中にあーちゃんから採った血液を絞り出し始めた。
6つの円に血を絞り出すと、「次の人」になり、叔父、叔母が順次採血される。
先生は、あーちゃんは兄弟が多いはずなのに、2人だけだったので、意外そうだ。
「他の兄弟は、(あーちゃん)本人がやめてほしいと言ったので2人だけです」と説明した。
今回、あーちゃんの強い希望で病気がちの兄弟のHLA検査は行いませんでした。 ただ、N先生に病気のことを話すと、実際に診なければわからないが、大丈夫な場合もあるそうなので、主治医の先生に相談したほうがよいと思われます。
HLA検査の結果は、通常2週間かかると言われているとのことだった。
今度の外来は5/21で、そのときまでに結果が出ているかは、微妙だそうだ。
念のため、早くわかったら教えてくださるように頼んでおく。
また、来週にRセンターとE病院にセカンド・オピニオンに行くこともお知らせする。
本当はHLA検査の結果が出てから行った方がよいと、N先生にもE先生にも言われていたが、先に話だけでも聞きに行ってみることにしていた。
「先生、もし検査で結果が合わなかったら、臍帯血があるんですよね?」
とN先生に聞いてみる。
臍帯血は未熟な血液なので拒絶される場合があり、できれば兄弟間での移植が望ましいとのことだった。
検査が終わったのが、約1時間後。
アンをこの後獣医さんへ連れて行かねばならないので、あーちゃん達とは別れ、急いで家に帰る。
病院通いは人も猫も大変なのだ。
このブログで記述している内容は、あーちゃんの症状・状態によるものです。
患者さんや担当医師によっては、異なる場合があると思われますので、
ご注意ください。
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